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厚生労働省

iihaコラム

歯を白くしたい!
ホワイトニングにも歯科健診は大切

徳島大学大学院教授
日本歯科衛生学会幹事
藤原奈津美

「歯を白くしたい」と思った時、どれほどの白さを求めるかでその方法が違ってきます。
日頃の紅茶やコーヒーなどによる着色は、歯科医院にある専用の器械でクリーニングをしてもらえばきれいになります。しかし、この方法は、ご自身が持つ「歯の本来の色」に戻すことはできますが、それ以上に白くはなりません。

「歯そのものの色」を白くしたい場合は、ホワイトニング(医療ホワイトニング)という方法があります。ホワイトニング剤(過酸化尿素や過酸化水素)で歯を漂白するもので、自宅で行う「ホームホワイトニング」と歯科医院で施術する「オフィスホワイトニング」の2つの方法があり、どちらも歯科医師の処方が必要です。

「ホームホワイトニング」はご自身で歯型のトレーにホワイトニング剤を入れて、歯に約1〜1.5時間装着し反応させることを約1〜2週間行います。一方、「オフィスホワイトニング」は、ホームホワイトニングよりも濃度が高いホワイトニング剤を使用しますので、短期間で行うことが可能です。

ホワイトニング中は、歯がしみる知覚過敏症状が30〜50%で起こると報告されています。原因は様々ですが、むし歯や歯周病の治療を事前にしておくことがベストです。また、日頃から口や歯の状態を歯科医師・歯科衛生士に見せておくことで、知覚過敏になりやすいところや、対処法・予防法を知ることもできます。

歯の定期健診を行い、ご自身の歯の状態を知っておけば、より安心してホワイトニングを行うことが可能です。歯科医院が、歯を治療するだけの怖い場所ではなく、歯や口を管理したり、お口について気軽に相談できたりする場所でありたいと願っています。

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