専門家直伝「歯の正しいホームケアと
プロフェッショナルケアのススメ」【後編】
後編では、引き続き、東京科学大学歯学部口腔保健学科長を務める吉田直美教授に「プロフェッショナルケア」について詳しく教えてもらいました。
皆さんの中には、正しいホームケアができていればそれで十分と思っている方もいるかもしれません。しかし、歯間部のプラーク(歯垢)は、歯ブラシに加えてフロスなどの補助清掃用具を併用したとしても、8割ほどしか除去できていないという報告もあります。すなわち、丁寧に磨いたつもりでも磨き残しが生じてしまう可能性があるのです。だからこそ、プロフェッショナルケアが必要になります。
歯科医院では、お口の中をチェックしてもらい、歯みがきでは取り切れなかったプラークや歯石を専門的な器具を使って取り除きます。また、むし歯予防のために、フッ化物を歯に塗ることや、プラークの残りやすい奥歯の溝を樹脂でふさぐ「シーラント」と呼ばれる処置をすることも可能です。治療のためではなく、健康なお口を保つために、最低でも年に1回は歯科医院を訪れる。その習慣が広がるといいですね。
その他にも歯科医院では歯科衛生士などから正しいブラッシングの指導も受けられます。我流で歯みがきをしている人は実に多く、専門家から指導してもらうことは、歯や歯ぐきを守るための大切な機会です。専門家の指導をホームケアに活かし、ホームケアだけでは行き届かない部分を専門家が補う――この両輪を回していくことが、健康なお口を保つために重要です。
最近では、お口の健康が全身の健康と深くかかわっていることもわかってきました。かかりつけ歯科医を持ち、専門家と連携しながら、私たちのお口や全身の健康を守っていきたいですね。




